ねぇ どうして
ねぇ どうして
一人ぼっちで逝ってしまったの?
怖かったよね 淋しかったよね
一人で逝かせて本当にごめんね
ねぇ どうして
遺書にあった
『いつか死ぬなら早く死んだ方がいいかなってずーーーっと思ってた』
君はいつも死と隣り合わせに生きていたの?
そんなに死を意識して生きていたの?
繊細な心を気付いてあげれなくてごめん
ねぇ どうして
『親孝行何にもできなかった。ごめん。
すげぇ甘やかしてくれて育ったなって思ってる。
なんも恩返しできんかった。
親より早く死ぬのは親不孝だって言われてるのにごめん』
そう思ってたら死ぬの諦めてくれたら良かった
思い留まって一言でも連絡して欲しかった
本当に親不幸だよ
子供に先に逝かれた親になるなんて、これっぽっちも思わなかった
生きていてくれてるだけで良かった
君が遺した写真や画像は友達と楽しく笑っている顔や美しい景色
この後死ぬなんて思いもしなかった位に楽しそうにしていた
ねぇ どうして
最期の時を向かえる為に撮った写真
何か伝えたいような悲しそうな顔をしていた
写真を見る度に、あの日どんな思いで旅立とうとしていたのかと思うと可哀想で可哀想で苦しくなるよ
怖かっただろうに
でも決意したんだね
引き返せない位に追い詰められて苦しかったんだよね
冷たくなった君の頬を触った手の感触
最期の君の顔
今も昨日の事のように はっきりと覚えてる
ゆうとの変わりは誰にもなれない
ゆうとはゆうとにしかできないんだよ
生きていて欲しかった
私よりもずっとずっと長生きして人生を楽しんでもらいたかった
諦めてもらいたくなかった
米津玄師さんのLemonを歌っていた画像iPhoneに遺してたね
Lemonを聴く度 ゆうとを想う
夢ならばどれほどよかったでしょう
未だにあなたのことを夢にみる
忘れた物を取りに帰るように
古びた思い出の埃を払う
戻らない幸せがあることを
最後にあなたが教えてくれた
言えずに隠してた昏い過去もあなたがいなきゃ永遠に昏いまま
きっともうこれ以上 傷つくことなど
ありはしないとわかっている
暗闇であなたの背をなぞった
その輪郭を鮮明に覚えている
受け止めきれないものと出会うたび
溢れてやまないのは涙だけ
何をしていたの 何を見ていたの
わたしの知らない横顔で
どこかであなたが今 わたしと同じ様な
涙にくれ 淋しさの中にいるなら
わたしのことなどどうか 忘れてください
そんなことを心から願うほどに
今でもあなたは私の光
自分が思うより
恋をしていたあなたに
あれから思うように
息ができない
あんなに側にいたのに
まるで嘘みたい
とても忘れられない
それだけが確か
あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ
そのすべてを愛してた あなたとともに
胸に残り離れない 苦いレモンの匂い
雨が降り止むまでは帰れない
切り分けた果実の片方の様に
今でもあなたはわたしの光
ずっとずっと私の息子
永遠に愛してる
生きている時に愛してると伝えれなかった事
私の人生の中の最大の後悔