息子の亡骸にもう一度会えたなら
この10ヶ月間
毎日お水とお花とお線香をあげ
ゆうとの名前を何百回呼んだだろうか
墓石に息子の名前 享年24才
と記された文字を見ると
認めたくなくても本当に居ないんだと
現実を突き付けられる
でも
家には 小さい頃から大人になったゆうとの写真を沢山飾っていて
本当に死んでしまったとは到底思えないほどだ
どの写真も笑っている
死とは無縁
まだ生きているような気がする
また帰って来るような気がする
やっぱり私が受け入れられないだけ
受け入れたくないんだ
あの日から私だけ時間が止まっている
あの日
悪夢をみているように呆然としていて ゆうとを抱きしめられなかった
最後の時間をゆっくり過ごすことが出来なかった
今再び
冷たくなったゆうとの亡骸を抱きしめることが出来たのなら
もう一度
抱きしめて壊れる位に泣けたなら
死んでしまったこと
辛い現実を受け入れられるかもしれない